【転職したくても踏み出せない】30代商社マンの憂鬱

商社 転職 生き方

仕事にやりがいが見いだせず、転職したくても現在の安定高給を手放す勇気が出ない商社マンは多く存在します。

私自身も、その状況に陥っていたことがあります。

あの時代、同じような屈折した思いを抱えた同期と傷をなめあうように、ランチに行って愚痴を言い合っていました(笑)

ふと、そのときのエピソードを思い出しましたので会話形式でご紹介します。

本日ご紹介するような状況になっている商社マンは多いと思います。実際に私の同期にも多くいました。

やりがいは諦めて、一生商社で安定と金のために働くのか、リスクを取って商社を飛び出すのか決断が必要です。

30代商社マンの憂鬱~オフィス廊下での会話~

私:「どう?最近仕事充実してる?(笑)」

同期:「んなわけないやろ、最悪や」

私:「たまってんな(笑)、じゃあ、今日昼めしでも行くか」

同期:「ええよ」

私:「じゃあ、昼まで労働頑張ろう」

30代商社マンの憂鬱~定食屋までの道中~

私:「午前中仕事お疲れ!」

同期:「午前でもう限界や・・・」

私:「どこいこか?ランチ」

同期:「まあちょっと高い(1500円程度)けどあそこの和食いこか」

私:「いいね」

30代商社マンの憂鬱~定食屋での注文~

同期:「じゃあ、おれは刺身定食」

私:「おれは、カツオのたたき定食で」

同期:「そういえば、同期の〇〇が大活躍らしいな。ヨーロッパに駐在して、今はアメリカにおるらしいぞ。ほんで最近はなんかおっきい案件まとめて大活躍らしいぞ」

同期:「仕事楽しくてしゃあないやろなあ。おもろそうにしてるやつがもおるけど、くさってる同期も多いよな

同期;「俺も、仕事はまじでやりがいないな。真面目にやってるけど、情熱とかは一切ない。」

私:「俺も、金もらってるからその分働いてるだけだな。やりがいは正直ない。」

私:「あー、新卒で商社選んだときにはこんなことになるとは思ってなかったんだけどなあ」

同期:「ほんまそれ、人生やり直すなら絶対にサラリーマンにだけはなりたくない。

同期;「商社マンはサラリーマンと違う!とか考えててアホみたいやったなあ・・・」

同期;「特に〇〇の部署はほんまにつまらんよな。数十年前にやった投資プロジェクトの管理してるだけだからな」

私「こんなつまらんことやってて年収1200万もらえるのかって思う反面、日々心が死んでいくのを感じるわ(笑)」

30代商社マンの憂鬱~食事中~

私「お、さしみ定食きたな、うまそう。給料高いって言っても、ちょっといいランチが食べられるくらいだからなあ・・」

同期:「そうやなあ、1時間で飯食べて、デスクに戻ってまた労働や。隣の席の金も時間もありそうな紳士やマダムの方がたとは根本的に身分がちがうよな・・」

同期:「あ、カツオたたき定食もうまそうや」

私:「転職とか考えてないん?」

同期:「考えたこともあったんだけど、ほとんど商社より年収下がるんよな・・・・。

私;「しかも、年収400万以上ダウンとかざらだからな。」

同期:「だからと言って、今から投資銀行とかコンサルに行って、睡眠時間削って仕事する自信はないし」

私:「これをゆでガエル状態というんだろうな

同期:「奥さんがさ、昔駐在してたイギリスの生活をすごい気に入って、移住しようか~とか話してるんやけど・・・」

私:「いいじゃんいいじゃん、日本を飛び出して心機一転」

同期:「でも、イギリスで日本人の俺をやとってくれるとこなんてないやろ。英語できるって言っても、現地人よりできるわけじゃないし、なにか特殊技能があるわけでもない」

私:「けど、お前中国語もできるじゃん、トリリンガル!」

同期:「イギリス在住の中国人なんて死ぬほどおるよ。英語も中国語も俺よりうまいわ・・」

私:「まあ、そうだなー。」

30代商社マンの憂鬱~食後~

私:「うーん。ここの料理おいしいけど、やっぱ土地と雰囲気代でかなり高くついてるよなー」

同期:「東京はなんでも高いわ。東京で平均よりちょっと稼いでても全然生活は豊かにならん」

私:「あー世知辛いねえ」

同期:「ほんま、なんで一年の何分の一かを大家さんのために働かなあかんのやろ。労働者は世知辛いわ。商社マンいうて調子のってても、たんなる労働者やもんな」

私:「おいしい料理も仕事の合間に食べるとまずいよな(笑)」

私:「あーこのまま人生おわるのやだなあ。どんどんおっさんになっていく」

同期:「俺はもう、嫁と子供のために生きるって覚悟ができてきてるわ」

私:「俺はまだあきらめたくないんだよな。もっと面白い人生があるんじゃないかって思う」

同期:「まあなあ、出世コースはずれて社内でぶらぶらしてるおっさんに見てると悲しくなるし、そうはなりたくないなあ」

私:「そろそろ会計して、散歩しながら会社戻ろうか」

30代商社マンの憂鬱~会社までの戻り道~

同期:「そういえば労働収入には限界があると思って株始めたわ

私:「俺もw株やってるわw新卒入社数年目までは、株なんか興味もなかったけど、年配のサラリーマンが株にはまりだす理由がいまならわかるよ。」

同期:「安定してるんやけど、アップサイドがなくて、それがつらいんよな」

私:「うん、やったことに対して結果(収入)が反映されないとなかなかやりがいを感じつらいよな」

同期:「やったことに対してリアルに反応と結果が付いてくるから、Youtuberとかは職業として多くの人をひきつけるんやろな」

私:「そういえばさ、今日行ったちょっと高級な和食屋さんって、新卒のときから何度かお前と来てるよな」

同期:「そうだな」

私:「途中でお互い駐在とかあって、東京にいない時期あったけど、もう10年近く同じとこでランチしてるんだな

同期:「やばいなw」

私:「新卒の頃は、こんなとこでランチできるようになったんだなあって素直にうれしかったよな」

私:「でも今は、すっかり慣れちゃって、このまま会社に居続けるならあと30年はあるよな」

私:「10年後、20年後もここでランチ定食食べてるって思うとぞっとしない?定食自体は美味しいけど」

同期:「たしかに・・・・・心に染みるわ・・・」

私:「10年後はさ、1時間なんて時間区切られず、会社の近くという限定もなく、好きなところで時間を気にせずゆっくりお前とランチできるようになってたいなあ」

同期:「うん、ほんまやな。お互いに新卒入社してから、それなりに頑張ってきたけど、まだまだ理想には遠いな。次の10年は、今から想像もできないくらい成功しよ」

私:「だな、午後も労働頑張るか・・!ランチ休憩1時間はやっぱ短いな(笑)」

まとめ

こんな会話をして間もなく、私は商社から転職しました。

この同期も数年後には独立という選択をしました。

大企業サラリーマンで、同期や友人と顔をあわせれば会社のぐちを言っている方は多いと思います。

明確な辞め時サインが出てますよ!

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