ネット検索してみると、総合商社マンの1日のスケジュールというので、あまりリアルなものが出ていなかったので、実体験をもとに書いてみたいと思います。(ほんまかいなと思うような、外の人が想像で書いたような1日のスケジュールも多いです。)
第一回は忙しい内勤日、第二回は暇な内勤日、第三回は忙しい出張の日程を紹介しました。
今回はゆとりのある出張日のスケジュールをご紹介します。
出張時はオフィスにいないため、自分自身でスケジュールを組む余地が大きいです。
重要な一件の面談のために海外出張することもあり、その場合は面談以外の時間ががら空きになります。
今回は気の合う先輩とアジアの某国へ2泊3日で出張した際の出張1日目のスケジュールを紹介します。(スケジュールは余裕でしたが重要な商談がありました。)
総合商社マンの1日スケジュール:午前中
0700 起床
海外出張にしては遅い起床。
今日の面談は1社しかないのでフライトも遅めの1030出発。
前日にパッキングは完了している。
黒のジーパンとポロシャツというラフな格好で出発。
今日は上司にも監視されることも、朝から晩までデスクに座る必要もない。
外国へ行けるという高揚感があり、爽快な気分でスーツケースを引いて地下鉄駅へ。
0830 空港着 先輩と合流 チェックイン
余裕をもって空港着。先輩と合流。先輩もラフで気楽な格好をしている。
今回の面談相手は、気候的にも企業文化的にも服装を気にしない。
仕事の中身さえ
雑談しながら、チェックイン&ゲートを通過。
0920 お土産購入&ラウンジ
面談予定の客先お土産用にヨックモック詰め合わせを購入。
ラウンジに入り、カレーやソバを食べる。オレンジジュースを飲む。
余裕のある出張日程なので、心穏やかにラウンジを楽しめる。
先輩と談笑。
1030 搭乗
窓際の座席に座り、シートベルトを着用。
マスクも着用。飛行機の中は乾燥しやすいためマスクは必須アイテム。
ペットボトルの水や蒸気でアイマスクを座席前にセット。
水分不足による体調悪化を避けるためいつも水は機内に持ち込んで、機内サービスを使わずとも水分補給できるようにする。
また、眠りにくい機内だが蒸気でアイマスクがあれば容易に眠りにつける。
これら対策は楽な出張時はあまり必要ないが、ハードなスケジュールの際には体力回復&温存のため必須。
1100 映画視聴
今回は楽なスケジュールのため、フライト中はずっと映画を視聴。(追い詰められているときは常にPC起動で資料作成等を行う。)
ハリウッド最新作映画を見る。
出張時のフライトで好んで見るジャンルはコメディや恋愛。
難しいことは仕事で考えるので、移動時間は頭を空にしたい。
英語字幕で見ればリラックスしつつ、勉強にもなる。
総合商社マンの1日スケジュール:午後
1200 機内食
飛行機に何度も乗っていると、機内食は食べ飽きて、あまり美味しくない。
飲み物はオレンジジュースか緑茶を選ぶ。今日は緑茶。
人によっては出張帰りのフライトで酒を飲む人もいる。
私は弱いので飲まない。
1500 到着
飛行機を降りたところで先輩と待ち合わせ。
預入荷物はないのでさっさと入国手続きを済ませにいく。
飛行機を降りるとその国特有の匂いと湿度を感じることができ、いつも胸が躍る。
1600 ゲートを抜ける&タクシー
ゲートを抜けてタクシー乗り場へ、大体並んでいる。
タクシーの窓から見る異国の景色はいつまでも飽きが来ない。
1630 客先との商談
この出張の最大の目的である商談。
日程的に楽な出張ではあるが、この商談はなかなかヘビー。
何日も前から作成してきた資料と共に、商談を進行。
2時間かかりなんとか終了。
1830 商談終了
商談が無事終了し、この出張の目的は達成された。解放感あり。
普段はこの客先との会食があるが今回は先方スケジュール都合で、会食無し。
実働2時間なので、疲労は少ない。
総合商社マンの1日スケジュール:夜
1900 現地の激うまB級グルメ店で食事
現地の激うまB級グルメの店にタクシーで移動。
熱帯夜に、露天で汗をかきながら食べるB級グルメは最高に美味しい。
汗がダラダラ出てくるが、それが逆に爽快なアジアの夜。
1945 近場の歴史遺産建築を見る
食事場所の近くに歴史的建築物があるということで歩いて見学に行く。
仕事のついでに、このような場所に来て経験ができ商社マンになって良かったと思う。(逆に言えばこんな時くらいしか商社マンになって良かったと思わなかったのでその後私は商社を去りました。)
2015 ナイトマーケット視察
出張先で異国の街を散策すると、日常から遠く離れた不思議な気持ちになる。
アジア感溢れるナイトマーケットを散策。
2100 寂れたバー
ないとマーケットを出て、繁華街の少し外れに雰囲気の良い寂れたバーを見つける。
先輩と、仕事の話はほとんどせずに、人生について語り合う。
2230 ホテル着
ほろ酔いでホテルに到着。
チェックイン。
2300 荷ほどき・就寝準備
出張先では就寝前にやることが多い。
明日の服をスーツケースから取り出し、今日着た服を収納。
Wifi、携帯電話、PCをそれぞれ充電する。コンセントの形が違っており、変換機を使うことが多い。
ベッドサイドにコンセントがなかったり、以上にコンセントが少ないホテルなど不便なことの多い外国。
フロントに電話してモーニングコールをお願い。
2330 風呂
シャワーヘッドではなく、天井からいきなりシャワーが出てくるタイプの多い外国。
水が頭から降ってきて寒いおもいをしないように、慎重にシャワーのお湯を出す。
備え付けのシャンプーで髪をあらうと大体ゴワゴワになる。人によっては自分のシャンプーを携帯しているが、私はそこまではこだわらない。
2350 ドライヤー&歯磨き
アジアのホテルではドライヤーがどこに収納してあるかわからないことが非常に多い。洗面所になくて、ワードローブの一番下の引き出しや、部屋の引き出しでかくれんぼしていることが多い。また、そもそも部屋に備え付けられていないこともある。
ホテル備え付けの歯ブラシ&歯磨き粉は質が悪く使い物にならないので、出張に歯磨きセットは必携。
フロスも使用して、夕食のB級グルメの余韻をしっかり消し去る。
2415 ストレッチ
フライトやタクシー移動で体が凝っているので、就寝前のストレッチはとても大切。
体をほぐしつつ、リラックスモードに入っていき、就寝準備完了。
2415 就寝
明日は7時起きで、別の重要客先1社との面談。
大切で緊張する面談だが1件だけがんばればよいと考えると比較的気が楽。
まとめ
重要な仕事をこなしつつ、ゆとりのある出張スケジュールが組めると、充実した経験を得ることができます。(ただし、今回ご紹介したような、ゆとりある出張は非常に少ないです。)
どの職業にも、その職業特有の「この仕事やってて得したな」という副次的な体験があると思います。
今回ご紹介したゆとりある出張は、商社マンになったことで得られた副次的な経験です。
仕事自体も自分にフィットしていて、やりがいがあれば、商社マンは悪くない職業だと思います。
コメント